8冊目「町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたい」
おはようございます。
8冊目は一色孝太郎先生の「町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたい」です。
転生先って主人公、仲間、ラスボス、敵の幹部など様々ですけど、私が一番好きな転生先はモブです。町人Aとか、超好みです。そういえば、先週の小説も衛兵でしたね。
このままでは母も自分も殺されてしまう!
そんな危機感を覚えた彼は大切な母の命を救うため、そしてその乙女ゲームで唯一気に入ってた悪役令嬢アナスタシアをそのあまりにも悲惨な破滅エンドから救い出すため、成り上がりを決意する。
これは、ゲームの登場人物ですらない彼がその固い意志で努力を続け、持てる知識の全てを使って逆転する物語である。
主人公のアレンはゲーム知識(チート)を駆使して、主人公に用意されていたイベントやアイテムを横取りして、ゲーム開始時期前に圧倒的に強くなります。いわゆる「なろう式スタートダッシュ」をしっかりと成功させます。
全ては母親やお世話になった人が住む王都の滅亡を避けるため、そして悪役令嬢(アナスタシア)を救うため。強くなる機会を奪われたヒロイン(エイミー)はちょっと可哀そうです。
非常にテンポが良くて、サクサク進んでいく圧倒的チートに、読んでいて全くストレスなく〈アナスタシアを救う〉前半の見せ場まで一気に走り抜けます。見せ場は超気持ち良いですよ。まだ読んでいない人は、是非。
この小説のリンク先はカクヨムなのですが、私が昔読んだ時は「小説家になろう」に連載されていました。「見せ場」の部分が某有名小説にそっくりだと、誹謗中傷を受けたせいで、「小説家になろう」からは削除されています。(小説家になろうの作品ページで先生自ら経緯を説明されています)
何で、無料で書いて下さっている作家さんに(有料でもですよ!!)そんな心無い言葉を浴びせるのか!!!素直に楽しめば良いのに。
確かに似てる部分もあるかなと思うけど、そんなこと言ったら創作活動なんて出来ないでしょう。どんな分野だって模倣から始めるわけだし、お互いの作品に刺激を受けて、インスパイアされることもあるでしょう。
柄にもなく熱くなってしまいました。一色孝太郎先生は、この作品以外にも意欲的に多数執筆しておられます。これからもチェックして応援していきます。