⑧冊目「追放された公爵令嬢、ヴィルヘルミーナが幸せになるまで」
おはようございます。
本日の小説は唯乃 尭(ただのぎょー)先生の「追放された公爵令嬢、ヴィルヘルミーナが幸せになるまで」です。月曜日とのつながりは「平民と公爵令嬢の身分違いの恋」です。町民Aもそうでしたけど、平民が貴族と結ばれるためには、並々ならぬ努力と業績が必要みたいですね。
「お前との婚約をここで破棄する! 平民の研究者が功績を上げて勲章を与えられたからな。お前をその褒美として嫁がせよう!」
王太子の婚約者であった公爵令嬢ヴィルヘルミーナは、夜会の席で婚約を破棄されて平民との結婚を命じられる。
王太子に嵌められ、実家である公爵家からも僅かな手切れ金だけ渡して追放され、顔も見たことのない平民の研究者の元へと嫁がされることとなった。
ーーこれがわたくしの旦那様、ダサい男ですわね。
身長は高いがガリガリに痩せた猫背で服のサイズも合わず、髪はもじゃもじゃの男。それが彼女の夫となるアレクシであった。
最初は互いを好ましく思っていなかった二人だが、ヴィルヘルミーナは彼の研究を支え、服装を正すなかで惹かれ合うようになる。そして彼女を追放した実家や王太子を見返すまでに成り上がって幸せになっていく。
一方、彼女を追放した者たちは破滅していくのであった。
王太子の婚約者であった公爵令嬢ヴィルヘルミーナは、夜会の席で婚約を破棄されて平民との結婚を命じられる。
王太子に嵌められ、実家である公爵家からも僅かな手切れ金だけ渡して追放され、顔も見たことのない平民の研究者の元へと嫁がされることとなった。
ーーこれがわたくしの旦那様、ダサい男ですわね。
身長は高いがガリガリに痩せた猫背で服のサイズも合わず、髪はもじゃもじゃの男。それが彼女の夫となるアレクシであった。
最初は互いを好ましく思っていなかった二人だが、ヴィルヘルミーナは彼の研究を支え、服装を正すなかで惹かれ合うようになる。そして彼女を追放した実家や王太子を見返すまでに成り上がって幸せになっていく。
一方、彼女を追放した者たちは破滅していくのであった。
「小説家になろう」では、毎日多くの令嬢が王子様から婚約破棄されているのですが、今回の王子の婚約破棄の手際の良さは群を抜いています。
国王のいない隙に婚約破棄をした流れで、教会の枢機卿も巻き込み、平民と結婚の誓いをさせ、一緒に住むまでさせて、令嬢としての価値を一気に貶めます。
国王が戻ってきても、取り戻すことが出来ないほど、ヴィルヘルミーナの名誉を地まで落としてしまう手管は圧巻でした。しかし、その後は他の小説の王子と同じようにポンコツになりましたが。(笑)
さて平民になってしまったヴィルヘルミーナの命運も尽きていません。平民ではありますが、原石の塊のアレクシを磨き、支える一方で、自分自身も国政に携わっていた高い能力を生かし暗躍します。
≪一つの山に二頭の竜は住まぬ≫
ヴィルヘルミーナ(+アレクシ)vs 王家
しっかりとした世界観、巡る陰謀、登場するキャラクターの心の内、唯乃 尭(ただのぎょー)先生の描写は本当に見事でした。これからもチェックしていきたい先生です。