4冊目「無職の英雄 ~別にスキルなんか要らなかったんだが~」
おはようございます。
4冊目は九頭七尾先生の「無職の英雄 ~別にスキルなんか要らなかったんだが~」です。
書籍だけじゃなくて、コミックも出ていますよ。
女神から祝福を受けて〝職業〟を与えられたアレル。
しかしそれは《無職》という何のスキルも習得できない最低の職業だった。
10歳にして無能という烙印を押された彼は、悲嘆に暮れ――ることはなかった。
「別にスキルなんてなくとも、どうにかなるんじゃないか?」 才能が無ければ努力すればいいじゃない、とばかりにアレルは猛特訓に励み…
「どうやったら《無職》の貴様が、〈怪力〉スキルを持つ私と力で張り合えるようになるんだっ!?」
「めちゃくちゃ筋トレした」
しかしそれは《無職》という何のスキルも習得できない最低の職業だった。
10歳にして無能という烙印を押された彼は、悲嘆に暮れ――ることはなかった。
「別にスキルなんてなくとも、どうにかなるんじゃないか?」 才能が無ければ努力すればいいじゃない、とばかりにアレルは猛特訓に励み…
「どうやったら《無職》の貴様が、〈怪力〉スキルを持つ私と力で張り合えるようになるんだっ!?」
「めちゃくちゃ筋トレした」
才能がなくても努力すれば、上手くいく。
リアルな生活では、「そんなことはない」と大人になると分かってしまう・・・
「無職の英雄 ~別にスキルなんか要らなかったんだが~」では、夢を見させてくれます。
《魔導王》の父親と、《剣姫》の母親。女神様から与えられる職業は、血筋の影響を大きく受けるため、アレルは町の住民から当然のように上級職を期待されていました。
しかし、与えられた職業は《無職》。両親は励ましてくれるが、周りの人からは馬鹿にされるアレル。
でも、本人は意に介さず、才能が無ければ努力すればいいじゃない、とばかりにアレルはあたおかな(頭おかしい)猛特訓に励んで、才能ある人間をなぎ倒していきます。
第1章(剣士編)、第2章(魔術師編)、第3章(魔物調教師編)と才能ある人間が次々に犠牲になり、また才能に甘んじず、努力することの大事さをみんなに教えていきます。
えっ、才能ある人間が同じくらい努力したら勝てないじゃないか、って。
そんなリアルの話は良いんです。お手軽に痛快な話を読みたいならこれです。
「小説家になろう」ではチートな能力を持った主人公がいっぱい転生してきますが、それはそれで痛快で楽しいんですけど、最初から、あんまりインフレを起こしすぎるとすぐに行き詰ってエタることが多いので、匙加減が難しいんでしょうね。
能力をゼロから積み上げるこの小説は破綻することなく、最期まで走り抜いています。