D級冒険者の本棚

夢中になった異世界小説を本棚にしまっていきます。YouTubeにもハマりました。面白かったことをまとめて、発信に挑戦したいと思います。

2冊目「少女の望まぬ英雄譚」

おはようございます。

2冊目はひふみしごろ先生の「少女の望まぬ英雄譚」です。
全260話と長編ですが、主人公の少女(クリシェ)の可愛らしさにスマホのスワイプが
止まりません。

 クリシェ=アルベリネア=クリシュタンド――アルベラン王国将軍。
当時追い詰められたアルベランを持久させ、その後の広範な版図拡大、大陸統一の中心となった人物。軍事史上最高の天才として語られ、彼女の魔術的発明は英雄の時代を終わらせた。その絶大な武勲と、現在にも伝わる彼女の魔術的遺産から、現在においても比する者なき英雄として広く知られている。

 反面、彼女が異常者であるという記述も散見され、当時の文献を紐解けばその冷酷さや無慈悲さが至る所に書き記されている。そんな彼女を冷酷なる殺戮者とする見方も多くあり、その実際は――

「えへへ、ベリー、今日は何を作るんですか?」

「そうですね……今日のメインはクリシェ様のお好きなカボチャパイにしましょうか」

 好きなことは料理と食事と甘えること。

 得意なことは人殺し。

 ――少し頭のおかしな少女が優しい人間に囲まれて、幸せを見つけていく。そんな過程を描いたお話。

https://ncode.syosetu.com/n1184em/  「小説家になろう」目次より

 

クリシェは生まれつき、社会生活で大事な「相手を察する」ことができません。
自分の感情を最優先にする、表に出てくる事象だけを捉えて問題ないと判断する。
高い学習能力と戦闘能力を持っていたため、幼少期を上手く過ごしていきます。
しかし、周囲との関係を決裂させる、決定的な出来事が起こって村を追い出されて
しまいます。その後に出会うヒロインのベリーをはじめ、優しい人たちに囲まれ、
愛と優しさに気が付いていきます。

 

王国内の争いや他国との駆け引き、戦略や戦術もしっかりしてて、戦記としても面白いです。敵・味方の将軍、兵士たちの視点も時に入って物語に深みを与えています。

 

ブログに書くために先日久しぶりに読み返したのですが、やっぱり面白い。
何でこの小説が書籍化に至っていないのか。出版社さん達、見落としてますよ~~。
少女のダークな英雄譚に需要がないのかなあ?
そう思って探してみたけど、確かに少なかったです。
少女冒険者はそれなりにいましたけれど、それもほんわかしたものが多い印象でした。
軍隊、組織の中で成り上がっていく、英雄譚が見たいんです。

  「幼女戦記」:超々好き!!!!アニメ2期が待ち遠しい。

  「お前ごときが魔王に勝てると思うな」:ちょっと冒険者寄りかな?

  木曜日にも最近読んだ一つを紹介する予定です。

少女の英雄譚、他にもありましたら、是非教えてください。