D級冒険者の本棚

夢中になった異世界小説を本棚にしまっていきます。YouTubeにもハマりました。面白かったことをまとめて、発信に挑戦したいと思います。

②冊目「死神を食べた少女」

「死神を食べた少女」は、月曜日に予告しましたが、最近読んだ少女の英雄譚です。
他の小説「みつばものがたり」を読んだ流れで、同じ先生つながりで見つけた小説です。
書籍化もされています。

 

死神を食べた少女 (上)死神を食べた少女 (下)

死神を食べたらどうなるんだろう。
私には良く分からない。分かるのはたった一つ。
お腹がすいた。
だから、こいつらの首を持って偉い人に届けよう。
きっと美味しい物が食べられる。
さぁ、準備が出来たら出発だ。
https://ncode.syosetu.com/n5240bc/ 「小説家になろう」目次より

 

活動報告をみると、七沢またり先生は「みつばものがたり」で再開されるまで、執筆を
休止されておられたようですね。復活されて嬉しいです。
2012年の小説なので、なんとあの「無職転生」や「オーバーロード」と同時期ですね。

 

月曜日に紹介した「少女の望まぬ英雄譚」は勝つ側でしたが、「死神を食べた少女」は
負ける側の将軍、英雄になって行きます。戦場の苛烈さが、さらに際立っています。

少女(シエラ)は取りつかれたように敵兵士を殺していきます。
敵・味方に死神と呼ばれるようになるその戦い方は、作者の素晴らしい描写もあって
ぐっと引き込まれます。血塗られた戦いの先に少女が見るものとは。
全34話と中編ですが、休日に一気に読んでしまいました。

 

ネットで調べてみると、隠れた名作として挙げている方が多いです。
今回見つけることができて幸運でした。10年以上前の小説ですが、逆に新しい。

おすすめです。